こんにちは。
世界一、髪をキレイにする。髪質改善くせ毛特化美容師の甲斐です。
今日はね、「トリートメント」って一体なんぞや?
というお話なのですが
トリートメントが必要な髪の毛という事は
ダメージしている髪の毛という事になりますよね
じゃあその「ダメージ毛」ってどんな状態?
という所から紐解いていく事になります
「ダメージ毛」
薬剤、摩擦、熱等々の色んな種類のダメージが有りますが
一般的に一番多い状態が
「髪の表面(蓋の部分)が荒れていて、そこから中の栄養分が漏出している」
という様な状態です
断面的には、中身の詰まっていないスカスカなハチの巣の様になっています
蓋が壊れる→中の栄養分が漏れ出る
では論理的に考えて、それを良くしていくには
後天的に逆の順序を踏んでいく事になります
中に栄養分を詰め込む→蓋を整え閉じる
完璧に元通り、というのは難しいですが
これにより、髪の毛の「ハリコシ、重み、ツヤ感(光の反射)」が復活する訳です
勿論、髪の状態に応じて様々なアプローチが有るのですが、「トリートメント」において基本の部分になる事が
「内部に栄養を詰め込み、外部をコーティングする」
という事になります
まずは髪の中の、ダメージで空いてしまった隙間に
栄養を詰め込むという作業をしていくのですが
ここでまず沢山の事を考える訳です
栄養の入り口、髪の蓋の部分になるキューティクルがどこまで壊れ剥げているのか
逆にそこがシッカリ閉じている場合は、別途前処理をして、その入り口を開くのか
どんな大きさのどんな特性を持った栄養分を髪の中に入れるのか
更に別の物を髪の中に入れ、双方を髪の内部で化学反応させるのか
髪の状態によって、千差万別に正解が有る訳です
そこからの表面保護、という流れになります
更にそこからどこまで髪を脱水熱処理するのか
何が素材(髪の状態)に対してモア・ベターなのか
業務用の1,2,3番に分かれているトリートメントを
全てのお客様の髪に順番通り付けても
一人一人の素材に向き合いきれる訳も無く
いくら値段の高いトリートメントだとしても
結局はそれなりの仕上がりにしかならないのです
難しくて当たり前、単純簡略化では対応できない
それがトリートメントの面白さかな、などと思う今日この頃です
ではでは